マンデリンコーヒーの独特な製法「スマトラ式」とは?

大人気のインドネシア・スマトラ島産コーヒー「マンデリン」。
コーヒーloverから深く愛され続けているコーヒーです。
芳醇なコクにやわらかな苦味、 飲んだ時に広がる独特な深みのある味わいをお楽しみいただけます。
マンデリンは「スマトラ式」という独自の製法で、独特の風味や個性が生み出されています。

コーヒー生産大国のインドネシアですが、その中でもマンデリンは全体の数%しか栽培されていません。
スマトラ島のマンデリン族によって栽培が始められたこのコーヒーは、現在でもスマトラ島の限られた地域でしか生産されていないとても希少な品種です。
マンデリンのグレードは1〜5の等級が付けられますが、「マンデリンG1」は最上級グレードで、トップクラスの人気を誇るインドネシアの代表的な銘柄です。
インドネシアのスマトラ島では、種子の部分の実と皮を取り除いてから乾燥させる生豆の精選方法を行っています。
この精選方法は「スマトラ式」と呼ばれ今も受け継がれています。

【スマトラ式の精製手順】
①コーヒーチェリー収穫
②果肉除去
③一次乾燥(※)
④脱穀(※)
⑤二次乾燥(※)
⑥コーヒー豆として出荷(生豆)

この精製方法にはインドネシア特有の気候が深く関係しています。
熱帯気候で雨が多く長期間の乾燥が行えないなどの理由から、スマトラ式という精製方法が生まれました。
特徴は③〜⑤の工程の生乾きでの脱穀や二度にわたる乾燥をするという点です。
通常はしっかりと完全に乾いた豆を脱穀するのですが、スマトラ式では50%ほど水分が残っている状態で脱穀をします。
いったんここで脱殻することで乾燥させる工程を短くすることができます。
熱帯気候でスコールが多いため雨にさらされてしまう危険性があり、長期間乾燥するのが難しく、全体の乾燥時間を短縮させるためにこのような方式がとられています。

この方式がマンデリンならではの独特の深みや苦味の味わいを作ると言われています。
スマトラ式のコーヒーの味は「アーシー」な味に仕上がると言われています。
「アーシー」とは、Earthy(=地球)大地や自然などを思わせる味です。
大地を感じる力強い味を感じられるはずです。

こんな豆知識を得た上で飲むマンデリンはさらに格別なものになるかもしれません。

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